塾講師と家庭教師 おすすめのアルバイトは?
今回は教育業界の二大アルバイト、塾講師と家庭教師おすすめはどっちなのかについて話していきたいと思います。
僕は、大学1年の頃から個別指導塾で約4年間塾講師と約3年間家庭教師をやってきました。(かぶっている時期もあります)
その経験から、塾講師と家庭教師のメリットとデメリットをそれぞれ挙げて比較していきたいと思います。
塾講師のメリット
- たくさんの子どもに関われる
- バイト仲間ができる
- 教え方に困っても、バイト仲間や塾長に相談できる
- 他の講師の良い教え方を盗める
- 生徒の成績に対する責任はさほど重くない。
- まとまった時間があるなら、家庭教師よりも稼げる
たくさんの子どもに関われる
塾講師は家庭教師に比べ圧倒的に、出会える子どもの数が違います。
家庭教師では1家庭につき1~2人の生徒にしか指導を行いません。
一方、個別指導塾の塾講師であれば1コマにつき1~2人に同時に指導し、それが1日に複数コマあります。
また、自分が授業を担当しない子どもたちの出入りもあるので、たくさんの子どもたちと関わることができ、子ども好きにはたまりません。
バイト仲間ができる
家庭教師であれば1人で仕事が完結するため、「バイト仲間」はできません。
一方、塾講師であれば生徒はもちろんのこと、バイトの講師も教室に集まってくるため、「バイト仲間」ができます。
ここで出会える「バイト仲間」は、大学や年齢、講師歴も様々な人達です。
同じ大学ではなく、他大学の講師もたくさんいます。
他大学の人と話したり仲良くなったりすることは、家庭教師ではできません。
「いつもと違う刺激が欲しい!」という方には塾講師おすすめです。
教え方に困っても、バイト仲間や塾長に相談できる
塾講師にしろ家庭教師にしろ最初の頃って、教え方や進め方わかりませんよね。
また、「この教え方で本当に合ってるかな?」と不安になることもあると思います。
そんなとき、塾講師であれば同じ教室のバイト仲間や塾長に相談したり、アドバイスを貰ったりすることができます。
他の講師の良い教え方を盗める
塾講師であれば、ベテラン講師の教え方を観察して、いいなと思ったところを盗むことができます。
ベテラン講師やその教室の人気講師は、どんな授業の進め方をしているのか、どんな言葉をつかっているのかなど、空き時間や授業時間もしっかりその講師の話に耳を傾けることで、指導のヒントを得ることができます。
生徒の成績に対する責任はさほど重くない。
親御さんは自分の子の成績を上げるために、塾に通わせたり家庭教師をお願いしたりしているわけで、もしその子の成績が上がらないとなれば少なからず塾や家庭教師に責任が問われます。
もっと言うと、その子の指導を自分1人でしているとなれば、責任は自分に降りかかってきます。
これはだいぶプレッシャーになるとは思いますが、全力で指導に当たっていれば「講師のせい」とはなりません。
しかし、何とかそのプレッシャーを感じず伸び伸びと指導に当たりたい。
そんなとき塾であれば、そのプレッシャーを回避することができます。
これはその塾のシステムにもよりますが、担当制ではなく、教える講師が毎回違う塾であれば、そのプレッシャーを感じず指導に当たれます。
まとまった時間があるなら、家庭教師よりも稼げる
生徒が学校に通う平日でも、塾であれば1日に3〜4コマくらい指導ができるので、コマ給が1000円だと仮定して、平日1日に3000〜4000円くらい稼ぐことが可能です。
あとで説明しますが、家庭教師だと1日にここまで稼ぐことは難しいです。
塾講師のデメリット
- 複数の生徒を教える分、報告書作成に時間がかかる(給料には含まれない)
- コマ給は、家庭教師よりも低い
- 授業準備のために多少は早く出勤しないといけない
- 夏期講習、冬期講習前などに研修会がある(休日に駆り出される)
- このシステムどうなの?と思っても塾のやり方を守らないといけない
- 塾にもよるが、基本スーツ
複数の生徒を教える分、報告書作成に時間がかかる(給料には含まれない)
塾と家庭教師に共通する業務のひとつに「報告書作成」があります。
「報告書」とは、指導に当たった生徒が今日できるようになったこと・課題点・今後の目標などを簡単にまとめた書類です。
これは毎回の指導ごとに、ひとりひとり書かないといけません。
つまり、まとまった時間を使ってたくさん指導するのはいいのですが、その分作成すべき報告書が増えます。
また、この報告書作成の時間は給料に含まれません。
コマ給は、家庭教師よりも低い
これはその塾や家庭教師管理会社にもよりますが、一般的に塾のコマ給の方が家庭教師のコマ給より低いです。
たくさんシフトに入れば稼げるのは塾ですが、1コマあたりにたくさんお金が入るのは家庭教師。
んー、難しい。笑
授業準備のために多少は早く出勤しないといけない
先にも述べましたが、担当制の塾でなければ毎回担当する生徒が変わるので、その日担当する生徒の報告書を事前に読み、英単語テストを作ったりテキストを用意したりといった授業準備をしなければいけません。
そのため、授業開始時間よりも前に出勤する必要があります。
ちなみに、その時間は労働時間にはカウントされないことがほとんどです。(悲しい)
夏期講習、冬期講習前などに研修会がある(休日に駆り出される)
夏期講習や冬季講習などの前には、その季節講習でどんな指導をしていくか、テキストの使い方の確認、普段の授業との変更点などを確認するための研修会が行われます。
残念なことに、これは塾が休みの日に行われることが多いため、普段の休みの曜日に出勤ということになります。
このシステムどうなの?と思っても塾のやり方を守らないといけない
「このテキスト使いにくい!」
「この塾のシステムおかしくない?」
そう思ったとしても大きなことほど基本的に変えることができません。
それは塾全体のやり方だからです。
バイトごときが上に意見したところで、聞いてもらえないのがオチです。
決められた範囲内で、最善を尽くすしかありません。
塾にもよるが、基本スーツ
塾講師は皆さんのイメージの通り、スーツでの指導が求められる塾が多いです。
そのため、大学終わりにそのまま塾に直行!というのは難しく、一旦家に帰ってスーツに着替えるという時間も工程も余計にかかってしまう出勤になります。
またスーツを着る機会が多いため、クリーニングに頻繁に出したり、シャツの予備を多めに買っておくなど、他の業種に比べ時間とお金のかかるアルバイトです。
家庭教師のメリット
- コマ給が塾講師よりも高い
- 担当する生徒だけではなく、ご両親といい関係を築ける
- ある程度、自分のやり方で指導できる
- 一度に一人しか見ないので、報告書が少ない
- お茶やお菓子を出していただけるご家庭もある、その場合飲食しながら指導可能(塾ではありえない)
コマ給が塾講師よりも高い
先にも述べましたが、1コマのお給料は家庭教師の方が高い傾向にあります。
もしかしたら、塾講師2コマ分の給料が家庭教師1コマ分だったりすることも、、、
担当する生徒だけではなく、ご両親といい関係を築ける
塾講師が関わるのは基本的に塾にくる生徒だけです。
一方、家庭教師はご家庭に伺うので必然的に、生徒のご家族ともコミュニケーションが生まれます。
生徒のご両親と、普段のお子さんの学習状況や世間話などすることでご両親とも信頼関係を築けるというのも家庭教師の魅力のひとつです。
ある程度、自分のやり方で指導できる
塾だとその塾の指導法に縛られますが、家庭教師であればわりと自由度の高い指導をすることが可能です。
自分が学生時代にやって効果があった勉強法や、最近本で読んだ最新の科学が証明した勉強法など、いいと思ったものは自分なりにアレンジを加えて取り入れることができます。
科学が証明した最新の勉強法を取り入れたいのであれば、この本がおすすめです。
この勉強法を取り入れれば、生徒の成績が上がること間違いなしです!
一度に一人しか見ないので、報告書が少ない
先ほど報告書について書きましたが、家庭教師は一度に指導する生徒が少ない分、報告書も少なくて済みます。
生徒が問題を解いている間に報告書を書き進めておくことも可能なので、指導終了時には報告書も完成し、帰宅することができます。
お茶やお菓子を出していただけるご家庭もある、その場合飲食しながら指導可能(塾ではありえない)
これはご家庭のご厚意なので期待してもいけないし、それが当たり前と思ってもいけませんが、もしお茶やお菓子を出していただけると、飲食しながらの指導が可能です。
塾であれば、講師も生徒も飲食しながら授業するなんてありえないので、これも塾と家庭教師の大きな違いのひとつです。
家庭教師のデメリット
- 一日に指導できる時間が少なく、塾講師よりも稼げない(家庭教師派遣会社を介しているならなおさら)
- バイト仲間はできない
- 指導法に悩んでも、すぐに相談できない
- 自分一人でその生徒を指導するので、成績に関して責任重大
一日に指導できる時間が少なく、塾講師よりも稼げない(家庭教師派遣会社を介しているならなおさら)
これはバイトをする上で少し痛手にはなりますが、家庭教師派遣会社を仲介しているのであれば、塾講師よりも稼げません。
なぜなら、親御さんが支払う月謝の約半分を家庭教師管理会社が吸い取って行くからです。
例えば1コマ3,000円の授業料を支払っていたとするならば、家庭教師の手元に入るのは1,500円以下くらいになります。
これは塾講師をやっていても同じ理由で手元に入るお金は少ないですが、塾講師のほうが稼げてしまいます。
理由は生徒の入れ替わりが激しく、1日に指導できる時間が長いからです。
しかし家庭教師となると1人に対しマンツーマンで教えるため、集中力はもって2時間。
1日に指導できる時間は多くて2時間です。(稼げない)
週に1回1時間というご家庭もざらにあるので、手元に入るお金が少ないことは想像できると思います。
家庭教師で稼ぐ方法があるとすれば、家庭教師管理会社を仲介せず、自分で家庭教師先を見つけることです。
そうすると、いただく月謝をそのまま財布にしまうことが可能です。(家庭教師先はなかなか見つかりませんが、)
バイト仲間はできない
家庭教師は個人プレーなので、バイト仲間はできません。
そのため、少し孤独に感じてしまうこともあるかもしれません。
指導法に悩んでも、すぐに相談できない
「この子の成績が上がらない、どうすればいいだろう」
「宿題をきちんとさせるにはどうしたらいいだろう」
と思っても塾とは違い、その子のことは自分しか見ていないので、すぐに相談できないというデメリットもあります。
自分一人でその生徒を指導するので、成績に関して責任重大
家庭教師は自分ひとりでその生徒の指導に当たるため、責任が重くのしかかってきます。
成績をいかに上げるか、家庭教師の腕の見せどころです。
おすすめアルバイトはこれ!
これまで長々と、塾講師と家庭教師のそれぞれのメリット・デメリットを説明してきましたが、「結局どっちがいいの?」という疑問の答えを出していきたいと思います。
おすすめアルバイトは、塾講師 です!
塾講師のほうが
- 稼げる!
- 指導法を相談できる!
- いい指導を真似できる!
- バイト仲間ができる!
楽しく、自信を持ってバイトする上で特に重要な要素が、塾講師には詰まっています。
しかし、「まとまった時間が作れず、スキマ時間を使ってちょっとでも稼ぎたい!」という方もいらっしゃると思います。
そういう方はぜひ家庭教師にチャレンジしてみてください!
家庭教師であれば、1時間という短い時間から指導可能です。
また先にも述べましたが、塾と違って事前に準備することが殆ど無いので、指導10分前にご家庭に到着しても問題ありません。
家庭教師の場合、最初は「教え方がわからない」「どう進めていいかわからない」「一人じゃ不安」など不安要素がたくさんあると思います。
しかし、安心してください!
派遣会社を介していれば、最初に研修をしてくれます!
教え方や進め方をそこで学べば、あとはそのとおりに進めるだけ!
慣れてくれば自分で工夫してオリジナルの指導ができるはずです!
また、途中で指導法に悩んだとしても家庭教師管理会社を介していれば、管理会社の方がサポートしてくれるので心配しなくても大丈夫です!
最後に
今日は塾講師と家庭教師、おすすめのアルバイトはどちらなのかについて話していきました。
結局、双方にメリット・デメリットあります。
より自分が頑張れそう・自分にとってメリットが大きそうな方、もしくは両方にチャレンジしてみてください!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。