ニューヨーク-パリ間を90分!超音速旅客機は実現するのか?
こんばんは。
ふじです。
突然ですが、ニューヨークからパリに90分で行ける世界が実現したら皆さんどう思いますか?
「日本からヨーロッパに日帰り旅行できるんじゃね?」
「90分て、飛行機の東京-福岡間やんけ!」
などなどいろんな感想をもたれると思います。
でもこれ遠い未来の話ではなく、早ければ10年後くらいに実現するかもしれない話なんです!!
実際、50年ほど前にはコンコルドというマッハ2(音速の2倍)で飛行する超音速旅客機が存在し運行していました。しかし、墜落事故による需要やコストの問題などから2003年に全機が撤退しました。
ですが現在、この記事にも書いていますが、世界の様々な企業が超音速旅客機の開発に再び乗り出しています。その中でも、この「Hermeus」はコンコルドを超えるマッハ5(音速の5倍)で飛行し、通常7.25時間かかるニューヨーク-パリ間をを90分で移動できるようにしようとしています。(ほんとに実現したらすごい!)
はたして、このような超音速旅客機が再び実現するのでしょうか?
実現のための問題点も含め、考えていきたいと思います。
そもそも超音速旅客機とは
超音速旅客機とは音速を超えて飛行する旅客機のことです。音速は温度によっても変わりますが、時速1200kmくらい。これ以上の速さで飛ぶ旅客機が超音速旅客機です。いまいちピンときませんが、普通の飛行機の速度は時速800kmくらい。とりあえず普通の飛行機より速い旅客機です(笑)
しかし、これを実現するには大きく2つの問題点があります。
実現のための問題点
- 衝撃波(ソニックブーム)
- コスト
1つ目は音速を超えると発生する衝撃波(ソニックブーム)。皆さん衝撃波やソニックブームっていう名前自体は聞いたことありますか?たまにアニメの技名などで出てくることもあります。この言い方はちょっと語弊がありますが、衝撃波とは大きなエネルギーの塊だと思ってください。上空を飛ぶ超音速旅客機から発生した衝撃波は地上まで伝わり、その衝撃波によって地上の建物の窓ガラスが割れたり、爆音が響いたりします。この衝撃波による地上への被害問題を解決しないと超音速旅客機の実現は難しいと考えています。
2つ目はコスト。なぜコストがかかるのか。飛行機ってめちゃめちゃ燃費悪いからです!
このサイトを見ればわかるのですが、飛行機の燃費って0.1km/Lいけばいいほう。つまり、燃料1Lで100m進めば良いほうなんです(笑)トヨタのプリウスやアクアで燃費が30km/Lくらいなので、自動車と比べたらどれだけ燃費悪いかおわかりいただけたかと思います。
また、飛行速度を上げれば上げるほど燃料をたくさん使いますので、その分燃料代もかかります。いかに燃費を良くするか、超音速旅客機実現に向けて、ここも重要なポイントになってきます。
これらの問題点を踏まえて、超音速旅客機は実現するのか考えていきたいと思います。
僕の考えは、
10年後くらいには、超音速旅客機は実現している。 しかし、一般人が乗れるくらいの価格になるまでにはまだ何十年かかかるんじゃね?
です。
正直、戦闘機などは現在超音速で飛行しているので、飛行機を安全に超音速で飛ばす技術はあります。しかし現在、衝撃波の問題などから戦闘機の超音速飛行は、海上でしかしてはいけないという法律が各国で定められています。この衝撃波問題の解決、そしてそれに伴う法律の改正を時間をかけてしていかないといけません。また、コンコルドが失敗した理由のひとつである、燃費と需要の問題も忘れてはいけません。価格が下がらないと人も乗ってくれないのでいかに、燃費を上げ材料費など製造にかかる費用を浮かせるかといったところが重要になってきます。
問題点の多い超音速旅客機開発ですが技術の進歩もあり、世界各国の宇宙開発企業が、名乗りを上げて超音速旅客機開発に乗り出し、競い合っているのも事実です。皆さんで、超音速旅客機が空を飛ぶ時代を楽しみに待ちましょう!(僕は高所恐怖症なので乗りません)
今日はあまり面白くない話でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事のアイキャッチ画像(今日は特にひどい)